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エボラ病:なぜ今回の流行対応はこれほど難しいのか【国境なき医師団】
2026年5月、ウガンダとコンゴ民主共和国(以下、コンゴ)でエボラ病(エボラ出血熱)の流行が公式に宣言されました。5月17日、世界保健機関(WHO)はこの流行を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言しました。
今回の流行を引き起こしているのは、「ブンディブギョ・ウイルス」と呼ばれるウイルスで、これまで大規模な流行を起こしてきたウイルスとは異なります。
エボラ病は「オルソエボラ・ウイルス属」に属する複数の種類のウイルスが引き起こす感染症です。 2014〜2016年の西アフリカでの流行や、2018〜2020年のコンゴでの流行を経て、特定のウイルスに対するワクチンや治療法は開発されました。しかし、ブンディブギョ・ウイルスによるエボラ病には、承認されたワクチンや治療法がありません。
さらに、迅速な診断に必要なPCR検査では、ブンディブギョ・ウイルスに対応した試薬が不足しており、感染の確認が遅れる要因となっています。診断が遅れることで、流行の実態把握や接触者追跡、感染拡大の封じ込めが一層困難になります。
こうした状況では、患者の隔離、接触者の追跡、感染の予防・管理、地域社会との信頼構築、そしてエボラ以外の医療へのアクセス確保が極めて重要です。
国境なき医師団は、これまでのエボラ病対応の経験を生かし、この対処の難しいウイルスに適応した支援を行っています。
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【国境なき医師団とは】
国境なき医師団は、民間で非営利の医療・人道援助団体です。紛争地や自然災害の被災地、貧困地域などで危機に瀕する人びとに、独立・中立・公平な立場で緊急医療援助を届けています。
