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ナイジェリア/ソマリア:女性を長く苦しめる出産の“傷”──産科フィスチュラの現実【国境なき医師団】
産科フィスチュラ(産科瘻孔:さんかろうこう)は、長時間にわたる困難な分娩により、産道が傷つき、膀胱や直腸との間の壁に穴が開いてしまう疾患です。
日本をはじめ医療体制が整った地域ではほとんど見られなくなりましたが、ナイジェリアやソマリアでは今も多くの女性が影響を受けています。
背景には、早すぎる結婚と妊娠、栄養不良、熟練した分娩介助の不足、そして緊急産科医療にたどり着けない医療環境があります。
国境なき医師団(MSF)は、ナイジェリア・ジガワ州ジャフン総合病院で2008年から産科フィスチュラの専門治療を支援し、これまでに 6,000件以上の手術 を行ってきました。
ソマリア・バイドアでは、2025年に治療プログラムを開始し、無料での手術と回復支援を提供しています。
しかし、必要とされるケアは、今も大きく不足しています。
産前ケア、熟練した分娩介助、そして緊急医療へのアクセスが広がれば、こうした障害は 防ぐことができます。
MSFは、女性の命と尊厳を守るため、母子保健への継続的な支援を訴えています。
#国境なき医師団
▼公式サイト
https://www.msf.or.jp/
【国境なき医師団とは】
国境なき医師団は、民間で非営利の医療・人道援助団体です。紛争地や自然災害の被災地、貧困地域などで危機に瀕する人びとに、独立・中立・公平な立場で緊急医療援助を届けています。
